なっとうバチ – かもしか道具店 –

正直、生活に必ず必要なものではないと思うんです。納豆専用の小鉢なんて。納豆が入っているでこぼこしたパックで混ぜてもよく粘るし、小鉢の分だけ洗い物も増えるし「そんなのいらないわ」と思う人がいてもおかしくないとはわかっています。むしろ、わたしもそうでした。

じゃあどうして購入しようと思ったかというと、半分ノリ、もう半分が実用性……というところでしょうか。

半分のノリは、バレンタインだったから。百貨店を周っても心惹かれるチョコレートを見つけられずに悩んでいたときに、ふと中川政七商店の前を通って目に入ったのが『かもしか道具店』のなっとうバチでした。夫、納豆好きだし、納豆とチョコレートって色が似ているし、たぶん使うな。そう思ってバレンタインのプレゼントとして購入しました。

一応解説を入れておくと、前からなっとうバチの存在は知っていて、魯山人先生の教えに従い右にも左にもたくさん回して混ぜてから納豆を食べる夫とも「これ気になるね」と話していたんです。

それに、夫は納豆のパックを開けて、混ぜて、ごはんに乗せたあとに納豆パックのふたをパタンと閉じるタイプ。わたしはそれがどうしても許せなくて、なんできれいなふた部分にわざわざ納豆のネバネバをつけるのか理解できませんでした。納豆パックをきれいに洗って乾かしてからゴミ箱に捨てることにこだわっていたわたしにとって、洗い物が増えるのは割とストレスです。(たぶん夫としては、ふたをしたら匂いもしづらくなるだろうと配慮してのことなのだろうけど。)

納豆をしっかり混ぜたい夫と納豆パックをできるだけ汚したくないわたし。ならばいっそのこと、納豆はなっとうバチに入れたほうがお互いハッピーなのでは……!

これがなっとうバチを購入したもう半分の理由です。実際、お互いにハッピーな納豆ライフが幕開けました。

なっとうバチはとにかく納豆のことが考えられた小鉢です。ぐるぐると混ぜるたび空気を含ませる溝、お茶碗に納豆をこぼさず乗せるための片口、洗うときネバネバが残りにくくなっている素焼きのままの内側……と食べるときから後片付けに至るまで納豆のことが考えられている素晴らしさ。

納豆はふわふわに混ざっておいしいし、ふたは汚さずに捨てられるようになったのでわたしのストレスはゼロに。それに納豆はおいしい。身体にもいい。いいことだらけです。

なっとうバチは、1点だけちょっと気をつけなければいけないことがあります。これは『小ぶり』と呼ばれる小さいサイズを購入したゆえの注意点なのですが、トッピングを一緒に混ぜようとすると少し小さいと感じました。わたしは納豆に大根おろしを入れるのが大好きです。でも、欲張って大根おろしをたくさん入れると混ぜきれません。わたしは時々こぼします。たくさん食べたい人やトッピングを欲張りたい人は『ふつう』という名の大きめサイズがおすすめです。(小ぶりは納豆1パック、ふつうは2パックがぴったり入るのだそう。トッピング多めにしたいときはふつうがいいのかも。)

なっとうバチは、生活に必ずしも必要なものではありません。でも、納豆はおいしくなるしいらないストレスを抱えなくなったので、我が家には欠かせないアイテムです。

 

価格 こぶり:¥1,650 / ふつう:¥1,870
HP https://www.kamoshika-douguten.jp/cts/product/nattoubachi/
EC https://www.nakagawa-masashichi.jp/shop/g/g1407-0136-01-0-201/
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